衷異

「妥協か意地か？」









　「1,091円です」



近所のコンビニで買い物をしていた時である。


私はあまり小銭を持ちたくない性格なので、
つり銭で端数があまり出ない様に支払いをする。



　「10,101円お預かります」



彼はここ２，３週間で初めて見る新顔だ。
まだ不慣れが部分が見え隠れする。



　合計　　：￥ 1,091
　お預かり：￥10,011
　お釣り　：￥ 8,920





　ど　う　や　ら　金　額　を　打　ち　間　違　え　た　よ　う　だ






彼自身も気付いたらしく、少々テンパっている。


後続に支払い待ちの客も２，３人付き、
彼のテンパり具合も上がってきた。



　「お先に9,000円のお返しです」



そうだいいぞ。
ひとつひとつ順番に処理する事が大切だ。



　「細かい方は・・・」



まだレジの操作がわからないらしく、
電卓を取り出して計算し始めた。



　「残り9円のお返しです」






Σ（´Д｀　）






　「・・・残り10円のはずでは？（｀Д´）」



　「いえ・・・計算してみたら9円のはずなんですが・・・」









「妥協か意地か？」


　①後ろに他の客も待ってるし・・・たった1円だから別にいいかな・・・

　②なんば言うちょっとねっ　1円でもお金はお金ばいっ




さて、アナタはどうする？